遠くアラビアの地で、くすりとして飲まれていたコーヒー。長い時を経て日本に届いてからも、明治の頃までくすりとして飲まれていました。
そのはじまりだけあって、現在もさまざまな健康の効果が期待されています。さてその効果とは?
ひとつめは、コーヒーに含まれるクロロゲン酸。ポリフェノールの一種であるこの成分は、植物が作り出す抗酸化物質で、ワインや緑茶、チョコレートのカカオにも含まれます。
コーヒーの褐色や苦味、香りの元となるこの成分には、抗酸化作用があり、体の中で老化やシミ、シワの原因となる活性酸素を減らすという、アンチエイジング効果があります。がんや糖尿病などの予防にも効果的です。
ふたつめは、コーヒーといえばのカフェイン。カフェインには興奮作用があります。集中力を高めたい時やスッキリしたい時に効果があります。
夜飲むと眠れなくなってしまうのもこのためですが、反対に、コーヒーの香りにはリラックス効果もあり、特にブルーマウンテンやグアテマラなどは、リラックス時に出るアルファ波が増えるそうです。
血管を広げたり、血のめぐりをスムーズにし、疲れを取る作用もあります。
コーヒーとか、タバコとか、嗜好品を欲するのは自分の体調のバロメーターにもなると思います。風邪をひいている時は飲みたいと思わないとか、「コーヒー飲みたくなってきた!体調戻ってきたな」というように。
アンチエイジング、集中力、疲れをとるなど現代人には嬉しい効果がたくさんのコーヒー。
そんなことを頭の片隅に、美味しく楽しく飲んでいただけると嬉しいです。
あれ、いつもそばにいて気づかなかったけどそんなことしてくれてたのと、一声かけてやってください。あ、コーヒーのことです。
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taiami