Coffee Column
コーヒーコラム
ブラウンブックスカフェのコーヒーにまつわる日々のコラム

Yoko Hoshikawa
ブラウンブックスカフェ/ブラウンブックスヴィンテージ店主。
コーヒーとHip Hop を愛する2児の母。札幌在住。
Chihiro Taiami
妖怪が大好きな円山店時代の元スタッフ。
4人の子供の育児の合間に当店のコラムを担当している。道南在住。

年: 2016年

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    催事してます!
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    2016年04月10日
気がつけば、もう4月。 日差しはもう春。 あったかいとうっかり薄着してたら ああああぁ寒い。 風が冷た~い。 鼻がやられました。 喉がやられました。 鼻づまり中の長滝です。 Twitterでは書いていたんですが、 3/30~4/5迄「りんご箱&チェア-フェア」を 開催していました! image 初日が雨だったのに りんご箱がガンガン売れました! ご来店の皆様 本当にありがとうございました! image Twitter見逃した皆様 事後報告で本当すみませんm(__)m バタバタしていて訳がわからなくなりました!反省 そして、只今 4/6(水)~17(日) 7F上りエスカレーター前にて 3店舗合同で開催中です! ブラウンブックスカフェも参加してます! image image 古着にまぎれて雑貨、家具を出品中です! 当店の目玉はアメリカのラバード-ル! 怪しさ満点です…。笑。 image どうですか? このゆるぎない眼差し。 怖いでしょ~。 そこが 売りです!笑! 怖いだけじゃありません。(真剣) ハ-ドアイと言われる、ぱちくりとまばたきするブルーの瞳。 (ドライアイとは無縁でしょうね) アメリカの1960年代迄 人気だったとか。 耳の先から足の裏まで、1匹ずつ違っていて 実に凝ってます。 image ドックシリーズ、キャットシリーズ、 あ~羊シリーズまであるんですよ~! あとダンボもいましたっ! 耳がフワッフワで。 思わず、危ない衝動にかられました。 閉店後 無心でがむしゃらに遊びたい衝動にかられました。怖い。自分が。 強力なTOYSシリーズを是非見に来て下さい!
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    10年を振り返って③
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    2016年04月06日
「私も趣味でこんな店やりたいわぁ」って何度もお客さんに言われた。 趣味じゃねぇよ!!!!毎日が命がけだよ!!!!って心の中でいつもブチ切れていましたが(笑)、今考えるとそう思われていたのはある意味カフェとして成功だと思う。そう思われるべき存在なのが喫茶店でありカフェだと思う。    はぁ… この写真を見るだけで、言葉が出てこなくて、ブログもなかなか書けませんでした。深いため息と同時に、でもだからこそ今があるんだと確信する。   最初は売上げがなさすぎて、安くしてくれた家賃も払えなそうだったので、バイトを2つしていた。焙煎元とすすきののソウルバー。 開店して数日間は大好きなヒップホップを大音量でかけていたけど、雰囲気が合わなくて渋々諦め、でもBGMは絶対ブラックミュージック!と決めた。コーヒーは有機栽培豆をネルドリップで1杯¥600、そして家中の本を全て並べた。 全国で有名な喫茶店”森彦”の真向かいに店を出したのも、もともと喫茶店や飲食店よりも自分は物を売る方が好きだったので、サッポロ珈琲館時代と同様、豆売りメインにして、もしたまにここで飲みたいと言われたら2階に案内しよう。 しかし、その考えが甘かった。駐車場もないのに次から次と車で来るお客さんは皆カフェ利用したいとの事。ご近所から怒鳴り込みの苦情がきた。 しかも1番の難題は2階のカフェスペースに行く階段が外階段。 1階でコーヒー淹れて外出て2階に運ばなければいけなかった。しかもコーヒーを出したら店員は1階に戻るので、知らないお客さん同士が近距離で密室に閉じ込められるというシステム。しかもなんと言っても寒い!!!!! もう言葉で表現できないぐらい不便すぎた。隠れ家って完全に隠れきっちゃってるし!売上げ上げたいのに、せっかく人が来ても駐車場ないとか、2階見るだけ見て写真撮るだけ撮って、皆次々と帰っていった。自分は何のために店をやっているのか、帰って行くお客さんの背中を見ながら途方に暮れていた。 お先真っ暗で毎日、どうしよう、こんな店あり得ない、問題だらけだ、ご近所には存在自体が迷惑なんだ…と落ち込みながらも、もう開き直るしかなく、不便を売りにしよう!と決意。笑 ”不便な店です” ”8席しかありません” ”コーヒー運ぶのに時間がかかります” ”禁煙です” ”寒いです” ”相席させて頂きます” ”駐車場はありません” とマイナスを売りにしまくった。笑 それでも次々と来てくれたお客様にとって一体何が魅力だったのかと言うと、当時札幌ではまだブックカフェというのが一般的に知られていなかった事。取材とかで「なぜ本とコーヒーなんですか?」とよく聞かれた。 そして最大の魅力は建物。 どんなに一生懸命やろうがカフェなんて潰れる率NO.1。最初なんて中身空っぽ。惹きつけられるのは建物だけだったと思う。    ホームページの写真を見て、新潮文庫のシャーロックホームズの装丁を手掛けた東京の玉浦さんから突然電話がきて、図案展をうちの店でやる事になった。初めてのイベントで前日は徹夜しかなりテンパったがいい思い出。(仕事ができなかったので徹夜すればいいと思っていた) デメリットだらけでも、なんとか毎日、不可能を可能にしようというモットーで、問題1つ1つを工夫して解決していった。この経験はものすごく役立った。 あと、スタッフには、昔ポスティングしたチラシを見て出会った豊永さんとホームページをお願いしていた山田さんという一回り以上歳上の方、2人が時々店番してくれていた。 少しづつ忙しくなり、土日働けるスタッフを入れようとブログで告知し、1番最初に電話をくれたまゆちゃんという子が面接に来た。もちろん初めての面接で、何を聞いたらいいのかわからず、近所に住んでいるから交通費がかからないと、その場で即採用。笑 少し体が弱かった為、より体力とやる気に満ち溢れた人が必要だった。 そんな時、突如現れた、体阿弥さん。色んな人によってうちの店は作られたが、ブラウンブックスカフェはこの人なしでは語れない! つづく