Coffee Column
コーヒーコラム
ブラウンブックスカフェのコーヒーにまつわる日々のコラム

Yoko Hoshikawa
ブラウンブックスカフェ/ブラウンブックスヴィンテージ店主。
コーヒーとHip Hop を愛する2児の母。札幌在住。
Chihiro Taiami
妖怪が大好きな円山店時代の元スタッフ。
4人の子供の育児の合間に当店のコラムを担当している。道南在住。

年: 2016年

  • title
    GW
  • date
    2016年05月03日
4pla店から久しぶりのブログです。 GWはいいですね。 遠方から来る方々と久しぶりに会えますし 田舎出身の私には 田舎言葉を聞いて(たとえ聞き取れなくても) なんだか、ホッとします。 今日も函館や根室、網走、斜里から 皆さん遊びに来てました。 ありがたい、あぁ ありがたいです。 有難いと言いますと 只今、催事の真っ最中っ!!! 7F  4plaホ-ルでは 4/29(金)~5/8(日)まで 「Deadstock Market 2」 image image image image image 去年に引き続き、すごい賑わいです!!! 安い! 質もいい! 安い! 買いました。 (あんまり物持ってないので) 7F 下りエスカレーター前では 5/1(日)~8(日)まで 「BBCの!!!絵本フェア!!!」 image image image この絵本フェアにあたっての 個人的なひそやかな想いについては また いつかのブログで書きたいと思います。 (たいした話もないんですけど。笑) そして、急遽飛び入り参加の 「リンゴ箱」!!! image また、あっという間になくなりそう……。 また軍手ありますので、使って下さい。笑 image 店内にも 人気のアイテムが目白押しです! と、 ついつい告知ばかりになってしまって つまんな~い! って 言われそう。 はい、私もそう思います。 なので 次回はさらにつまんない話 書きます。 皆さん よい休日を♪
  • title
    10年を振り返って④
  • date
    2016年04月27日
このペースだと連載終わらなそうなので巻いていきます!笑 冬。円山ではとにかく冬が辛かった。 どうしてこんな場所で店なんかやっているんだろうと、ハゲるくらい悩み、考え、しまいに除雪機をプレゼントするという詐欺師(?)にも騙されかけた。苦笑 空腹で雪かきしすぎて吐いたりもしていた。笑    寒いし、お客さんが来ないし、暖房費はめちゃくちゃかかるし、その上、毎晩の水落とし作業。一箇所でも忘れたら、次の日凍結で3万くらい飛ぶし、本当に毎日不安でしかなかった。 1年目は知らない事だらけ。ツララなんて自然に落ちるだろうと放置してたらだんだん内側に丸まって窓ガラスにぶっ刺さって、朝来たらガラスが割れていたり、水落とし失敗して水浸しになったり、北国で商売していく過酷さを学んだ。          そんな時2009年、突然やってきたスタッフ体阿弥(タイアミ)さん。   彼女は、本気で仕事してみたいんです。夢中に何かをやってみたいんです。何かのプロになりたいんです。でもそれが何なのか今はまだわからないんです。ここに面接来る前は悩んでて仏壇屋にも面接に行きました。あ、ちなみにコーヒーは飲めません。初めて会った時そう言っていた。 正直、若くて責任感なさそうに見えたから、全然期待はしていなかったが、それは運命の出会いだった。   不安で嫌で仕方なかった雪かきも、仕事で汗かくなんて幸せですね!!!と嫌な顔一つ見せず張り切ってやってくれた。   店内も外みたいで寒いけど、空気がキレイ!!!朝来たら爽やかな気持ちで掃除が楽しい!と、どんな仕事でも誰も見ていないのにすごく楽しそうにやってくれた。(2日酔いの日以外は) お客さんにコーヒー美味しいと言われるのは嬉しい!接客は楽しい!と、とにかくいつも笑顔でポジティブ。 本気でぶつかり合う事もあったけど、だいたい毎日顔合わせて、くだらない話ばかりしてた。 大物オーラ出してる人なんて偽物だよね、本当にすごい人はオーラすら隠してるよねとか、嘘をつかず本気で店をやっていくという事、好きな事して食べていくという事、ブラウンブックスカフェが目指している方向性、接客とか、珈琲とは、自分達が読んだ本について…etc、とにかく真剣に、本当にバカみたいに毎日熱く語り合っていた。 デメリットばかりの不便な店に不安そうにやってきたお客さんを必ず大ファンにさせた。私が、そしてお客さんが求める”ブラウンブックスカフェの店員”をプロフェッショナルとして4年間を全うした体阿弥さん。 夏は、カフェテラス席を作ろう!と、庭の開墾から始めた。汗だくで大きな石を運んでずらして草むしったり。まるで奴隷のような仕事内容も一緒にやれば楽しかった。お客さんも皆通りがかりに手伝っくれた。動物も虫も大好きな体阿弥さん。(私は両方苦手)       夏は店内にハチが大量発生した時期も、「あ、刺さないから大丈夫ですよー」って普通に案内して、お客さんも怖がりながらもコーヒーを飲んでいってくれたり。笑 そうしているうちに春夏秋冬と季節がすぎ、私も店に対して徐々に不安が薄れてきこの建物と共存していく季節ごとのコツを習得していった。 どんな事があってどんなに大雪で猛吹雪でお客さんが来なくても店は1日も休まなかった。当たり前だが1番大事な事だと思う。 ハプニングが起これば起こるほど、乗り越えた時の感動と達成感で、どんどんこの建物が好きになり、一生おばあちゃんになってもここで店をやっていたいと思っていた。     それと同時に矛盾するようだけど、まだまだ沢山失敗して挑戦してみたい、海外買い付けの夢は諦めるのか、とも考えていて自分の中で少し葛藤していた。    そうして気がついたら5回目の冬を乗り越えようとしていた時、もしかするともうこれ以上ここで店は続けられなくなる、という話が出てきた。 つづく