
小樽文学館。それはもう直感的、感覚的なものでしかなかったのですが、
もし私が独身で小樽市民だったら絶対働きたかったほど好きだった場所。
今はそれほどでもないけれど(スミマセン)それでも心の隅にずっとひっかかる、
下手をすれば小樽の実家にいくよりここに行きたい場所だったりします。
小樽文学館の存在が気になり出したのは
2002年に開催された企画展「特別展・小樽・札幌喫茶店物語」。
当時まだ会社員、2度目の育児休業明けで、仕事と2人の子どもの育児の両立にかなり
へこたれていた自分の唯一の楽しみは、お昼休みに本を片手にカフェでランチをとる事。
(この時だけは一人でゆっくり冷めていないコーヒーと食事が味わえた)
その時に見つけた本が、沼田元氣著「小樽・札幌喫茶店物語」でした。
あとがきに書かれた小樽文学館の企画展示の内容に心惹かれたものの、
既に展示は終了。
それでもどんな内容かが気になって、ネットで「小樽文学館」を検索。
現在のサイトには載っていませんが、その中に掲示板がありまして、
サイトの訪問者の書き込みに対してクスッとなるようなコメントを返す方が
いらっしゃいました。「玉川薫」さんと言う方でした。
その当時、私自身も勤めていた会社でお客様からの質問や苦情等のメールに
お返事を書く仕事にも関わっていましたので、玉川さんのウィットに溢れる
質疑応答に「私もこんなお返事が書けたら素敵かも」と憧れ、
この学芸員さんがいらっしゃる小樽文学館と関わりを持ちたい、
ひいては玉川さんとお知り合いになりたいなぁ〜とぼんやり思っておりました。
その後フリーになり、2年前、Brown Bookを創刊する時、
私の中に持ち上がった構想は「小樽文学館」特集!
そして、願えば叶うと言わんばかりに
なんと会社員時代の友人を通じて、玉川さんをご紹介して頂ける事に!
実際にお会いした玉川さんは、口数は少ないけれど
文学はもちろん、芸術、小樽の喫茶店文化をはじめ
サブカルチャー等々、専門性に長けた素敵な叔父さまでした。
沼田氏の著書をキチンと読み返せばわかる事でしたが、
私は何故か、書かれる文章の面白さと、マニアックさ、
そして「薫」というお名前から、勝手に自分より少し年上の
女性学芸員だと思い込んでいたのはここだけの話(笑)
玉川さんの目のつけどころのマニアックさ、文章の面白さは
私が説明するより、是非実際にサイトをご覧頂いた方が早いです。
まぁ、激しく長い前振りではございましたが(笑)
そんな玉川さんの特別講演会が今週末17日(日)13時より
当店にて開催されます。
是非ぜひたくさんの人に玉川さんを知ってもらいたいと
心から思っております。
本好きな方ならなおのこと!
先着30名、まだ若干席に余裕がございますので
お問い合わせ下さい(^^)
yamada