Coffee Column
ブラウンブックスカフェのコーヒーにまつわる日々のコラム

Yoko Hoshikawa
ブラウンブックスカフェ/ブラウンブックスヴィンテージ店主。
コーヒーとHip Hop を愛する2児の母。札幌在住。
Chihiro Taiami
妖怪が大好きな円山店時代の元スタッフ。
4人の子供の育児の合間に当店のコラムを担当している。道南在住。

カテゴリー: 過去のブログ

  • title
    絵本を探して。
  • date
    2017.08.26

ある夜、古い洋書絵本が置いてある本棚に身を反らせて、ある絵本を探していたご婦人がいました。

背中から発している焦りにも似た熱気に、私は声をかけずにいられませんでした。

声を発しようと口を開きかけた瞬間、本をむさぼる様に点検していた姿勢を、こちらに向いて 『古い絵本でね、切り株の下に洞穴みたいな所があって、リスとか動物が冬の間そこで暮らすのよ。絵がすごく良くて、カラフルじゃないの。

小さい頃に読んでとっておいたんだけど、いつの間にか無くしちゃって。

ここならありそうな気がして、、、きっとイギリスの絵本だと思うんだけど。』

大切なモノを探すことに全神経を集中させている人の姿でした。

『わかりました』でもなく 『わかりません』でもなく 思いあたる絵本を全部見てもらいました。 見るごとにぼんやりとした想い出がよぎるのか、1冊、1冊に、 『これは色がありすぎるのね』 『この絵のタッチじゃなく細い線なの』 『もっと古い時代ね』 『動物以外に人間が出てたかしらね』 と、ぼんやりと自問しているかの様に点検してくれていました。が、いよいよ私もネットに頼ることに決めました。

ここまでで、すでにお店の本棚から見つかるのは、私の記憶にある絵本のラインナップからは絶望的でした。 ですが、 人の記憶というものはあてにならないモノです。

人のイメージというものも人それぞれ。 過去に私がイメージした本とお客様が言っていた本があまりにも違ったことも数知れず。 そうです。

自分を疑って、便利な機能に頼りました。 手がかりが増えれば、、いえ、、違います。その時点で私たちは見つける事に懸命になっていた訳ではなく、ご婦人の懐かしい想い出について話り、慈しむ事が出来る糸口が見つかればいいのにという気持ちでした。 この方はいい本、絵を知っている。それならば、私にも教えて欲しい。

そんな打算もあったかもしれません。

私の趣味は本です。 お休みの日には図書館か書店に通うのが日課です。

やめられないんです。苦笑。 ですが、まだまだ本に詳しい訳ではなくいつも勉強中です。 いつも店主に明日の休み何するのかと聞かれては、決まった答えしかないことに毎週顔をしかめ、笑われています。笑。

この夜、出会ったご婦人は結局、福音館書店の昔の絵本を数冊買われていかれました。 お買い物が終わった後に、ご主人が来られてそっと、声をかけていました。

『気にいったものは、見つかったかい』と。 ご主人はご婦人だけの懐かしむ時間を邪魔しない様に、適度な距離で待っていたんだと知りました。素敵な関係ですよね。

たまにはこんな夜もいいかもしれません。

↑これは今1番私が好きな絵本です☆ 4pla店 長滝

 

 

  • title
    レモネードの話
  • date
    2017.08.13
こんばんは。南3条店の湊です。
営業中にどこからか、盆踊りの音頭が聞こえてきました。夏の終わりを感じます。

とにかく暑かった、今年の夏。
暑くなると例年レモネードがよく出ます。
熱気と湯気のこもる狭いキッチンで、来る日も来る日も黙々とレモンを切り刻んでいました。



以前、お客様に「こんな本気のレモネード出してる店ないよ!!」と嬉しい言葉をいただいた事があります。

そうです。BBCのレモネードは本気です。



飲んだ事ある方はご存知でしょうが、1杯あたりレモンの輪切りが6〜7枚、もりもり入っています。
皮ごと食べても美味しいですし、果肉をぎゅーっと潰しながら飲むのも これまた美味しいです。

今夏はバージョンアップしてピンクレモネードも作ってみました。
ピンクグレープフルーツの甘味と、つぶつぶ感が加わり、激うまです。おすすめです。



最後にレモネードの格言を。
When life gives you lemons, make lemonade.
"人生が酸っぱいレモンを与えるのなら、それでレモネードを作ればいい"

酸っぱいレモンも工夫次第で、甘ーく美味しくなるよ。逆境をうまいこと乗り切りなさいよ。みたいな意味だそうです。

兎にも角にも、BBCの自家製レモネード飲みにいらしてください。



さぁ、レモネードの話の次は、コーヒーの話を書かねばなりません。
みなさんも私も、ブラウンブックの締切が間近ですよ。

↓↓↓

ブラウンブック2017年号の文章を募集します!!!
  • title
    Brown Book、茶色い本。
  • date
    2017.08.04

こんにちは!店主です。

8月に入りましたね。本当に早いですね。

最近は人生の折り返しにきているので、やり残しのないようやりたい事はすべて挑戦してみようと思っています。笑

やりたい事…

一生じゃなくていいけど、一度アメリカに住んでみたいですね。

毎日、雑貨を探してたいです。

 

 

春に結婚し、秋からの引越し先がみつかりました。

憧れの団地です!!!笑

 

さて。

以前にも告知しましたが、10月1日コーヒーの日に、当店で発行している珈琲文芸誌 ”Brown Book” 第5号を発行いたします。

去年から、予算上の理由により文庫サイズからB5サイズに変わりましたが(笑)、タイトル通り変わらずBrown Book=茶色い本。

内容はコーヒーにまつわるエッセイや小説。

そして今年は文章を募集中です!!!

→https://brownbookscafe.com/blog/archives/3358

締め切りは8/15(火)。

メールまたは店頭の投書箱へ。

仕事や学校帰り4plaの投書箱に入れにきて頂いてもいいし、

南3条店でコーヒー飲みながら書いて、帰りに投稿して頂きたいです!

(私達も締め切りが迫っていて焦ってきました苦笑)

 

あなたの人生で最高だった一杯を教えて下さい!!!

 

 

 

 

  • title
    BBCの絵本
  • date
    2017.07.24
4pla店の本棚には USA Vintage Book・France Antique Book それと、絵本が並んでいます。 絵本はUSA・France・そして日本。 どの国の本も少し古めのVintage Bookや1900年代初頭の本まで、さまざまです。 特に外国のシリーズ本は年代によって、紙の素材や質感が違い、印刷の仕上がりが変わってきます。そして、人気シリーズならなおさら長期間にわたって描き続けるわけなので、作者の年齢を考えると、シリーズ後半は体力的にとても大変ですよね。とか、とか、いろんな事情もありそうなので、1冊1冊見れるだけでも、本当にラッキーと、思えてなりません! しかもBBCは店主が買付に行っている。と、なれば探し求めてもいい本に出会えるかな~んて、現代の恋愛事情と同じですよね。 レア。レアですよ。苦笑。 なんて考えたりすると、洋書絵本を見る楽しみ広がりませんか? 日本では見られない色づかいやストーリー、絵本の大小、価格に関係なく、絵を見るだけで細やかな喜怒哀楽を感じさせる良質な絵本がとても多い事にも驚きました。 子どもの頃から教科書でさえ絵本のようなクオリティを当たり前に見ていたりとなると、そうなってしまうんでしょうか? そうですよね。 そうですよね。 洋書絵本はストーリーやキャラクターもいいんですよね。 1931年発行  フランス絵本作家ジャン・ド・ブリュノフ 『ぞうのババ-ル』シリーズ 母親が子どもの頃に撃ち殺され、パリの街へ逃げたババ-ル。象の気持ちがわかる老婦人に学校へ行くなどの親かわりになってもらい、サバンナ(自国)へ帰り、王様にになるお話。フランスの子どもたちから圧倒的な人気シリーズでした☆ アメリカ絵本作家Dr.Seuss アメリカでス-ス博士の絵本を知らずに育つ子どもはいないと言われる程。子どもの単語帳や自身の出版社まで作り子どもの教育に人力した一人です☆ たとえば、チャールス.M.シュルツのスヌーピーとチャーリ-・ブラウン。作者は子どもの目から見た世界がいま私達の前にある本当の世界だと『PEANUTS BOOK』をとおして言っている様に、私達の心を離しませんよね。 子どもに読む本だから、良質な、ワクワク楽しくなる様な、大人になっても心に残る様な、大人になった今を支える様な、、絵本をブラウンブックスカフェに探しに来て下さい☆ ☆☆お知らせ☆☆ ☆絵本をコ-ヒ-豆と交換しませんか?☆ ブラウンブックスカフェ4pla店にて、懐かしい絵本をお持ちの方へコ-ヒ-豆をプレゼントしております☆☆☆ どうぞよろしくお願い致します☆長滝