みなさん図書館は好きですか?
近ごろはカフェが併設されていたり、グリーンがあったり、照明も間接照明のような柔らかい雰囲気だったりとリラックスして過ごせるところも多いですね。
昔からの蛍光灯の似合うような図書館もまたいいです。
子供の頃、夏に図書館にいくと、涼みにきたおっちゃんが本を片手にぐおーと椅子で昼寝をしている光景も見かけました。
椋鳩十の動物シリーズや水木しげるの妖怪図鑑、赤毛のアン、角野栄子の魔女の宅急便も図書館で出会いました。魔女の宅急便は表紙も好きでした。週一回のピアノのレッスンで先生にがっつり怒られた後、母の迎えを待つあいだ近くの図書館にいたことが多かったです。絵本コーナーの緑のカーペットは今も鮮明に思い出せます。
本の最後に挟まっている、今まで借りた人の名前が書いてある貸出カード。新しい本では真っ白なんですが、昔からある本だと若干色あせて黄色くなっていたりする。あのカードを思い出すとなんだかいい匂いがします。ジブリの耳をすませばの映画では、あれが主人公と男の子の出会いですね。図書館の方が名前を書いてくれるというひと手間に、こちらも丁寧に扱わなきゃと感じたことを覚えています。
あらためて当時の図書館に想いを巡らすと、五感で色々なものを感じていたんだなぁと思います。
今、私が住んでいる小さな町では、図書館もそんなに大きくありません。でも読みたい本で在庫がない場合、だいたいの本はリクエストすれば1〜2ヶ月後には近隣の図書館から取り寄せないし購入をしてくれます。
図書館は貸し出し期限があるので、いわゆる積ん読にならずにすみます。この町の図書館のコーヒーの本が豊富になって、いつでも読みたい時に読めたらいいなぁと、本棚のすみっこ私物化計画を企てております。
旅行や外出は制限されてしまいますが、お家で好きなお店の豆を挽いたり、コーヒーのテイクアウトをして、図書館で選んだ本の世界にトリップ!なんていうのも、この秋の楽しい過ごし方ではないでしょうか。
chai
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