Coffee Column
コーヒーコラム
ブラウンブックスカフェのコーヒーにまつわる日々のコラム

Yoko Hoshikawa
ブラウンブックスカフェ/ブラウンブックスヴィンテージ店主。
コーヒーとHip Hop を愛する2児の母。札幌在住。
Chihiro Taiami
妖怪が大好きな円山店時代の元スタッフ。
4人の子供の育児の合間に当店のコラムを担当している。道南在住。

年: 2016年

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    2016年06月06日
ブラウンブックスカフェ4pla店は 古本と雑貨のお店です。 image 店内の隅っこの見えない場所にひっそりと写真が貼ってあります。 ブラウンブックスカフェが4plaに入店する前と同じ場所の写真が。 なんでもない写真なんですが 初心にかえる と言うか、なんとも言えない気持ちになり、ふと見てしまいます。 ただ月日を感じる為に、見ています。 4pla店はこの夏で3年。 私も、私にしては、ずいぶんと本を読みました。 その ずいぶん とは、どんだけかと言うと いままで生きてきた中で読んだ本が あまりにも少なかった。 と言えば、わかりやすいでしょうか。 いや、わかりにくいでしょうね。 とにかく、びっくりするくらい本を読まなかった。 週に1冊読んでいる今は ほとんど自分の中では快挙です。 小難しい本は今も読めませんけどね。 本の選び方、読み方も知らなかった。 ただ、本はずっと好きでした。 ずっと本に憧れていました。 image オ-プン当時は質の良い本が本当に多かった。 和書、洋書問わず 初めて目にする本がほとんどで、本の価値を全く解っていませんでした。 逆から言うと、 あの本の価値をちゃんと理解していたら ビビりすぎて、やっていけなかったと思います。苦笑。 今あらためて、はじめに良い本を目にする事が出来て良かった。 これからもずっとその経験は忘れる事はありません。 image 絵本を担当した事で昔の絵本の魅力に取りつかれてしまいました。 現代の子どもの本の基礎となる本をもっともっと知りたくなり 小樽の絵本・児童文学研究センター という、ちゃんとした所へ2年間通いつめてます。 身に付いているか? ん~? いかされているか? ん~、どうでしょう。苦笑 頑張ります!!!
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    10年を振り返って⑥最終章
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    2016年06月03日
ダラダラと書いてすいません(-。-; 10周年記念に書き始めたブログもこれで最終章です!   お店って、店員、お客さん、商品、サービス、空間等で成り立っていてその統一感が大事で、それらが一致している店がいい店だと思う。 カフェはコーヒープラス店の雰囲気が大事で、雰囲気がいい、とは決してインテリアがお洒落とかそういう事ではなく、偶然の一致が醸し出す空気みたいなものが重要だと思うんです。(意味わかんない…?) 移転直後はひとつ一つがちぐはぐで、しっくりこなくて、しばらく心にぽっかり穴が空いていて円山店の事を引きずっていた。早く自分の店にしなければと焦ったが、何をどうしたら良いのか、方向性もわからないまま日々必死で、結局は時間しか解決できなかった。毎日営業していく事で、あっ!やっとブラウンブックスカフェになった!と感じた日があった。 店を任せられる体阿弥さんが結婚&引っ越ししてしまう前に、やれる事は挑戦しておこうと思い、ケーキも焼けないのに西野に2店舗目のケーキ屋をオープンし、同じ年の2013年に3店舗目の古本&雑貨屋を4プラにオープン。笑 7〜8人で3店舗、3業種(飲食店、洋菓子店、雑貨店)をまわしていたが完全にキャパを超えていた。 去年秋、西野店閉店。 店は簡単に開けるけど、閉めるのは本当に辛い。でも失敗ほど学ぶ事は多い。空っぽの店。1秒で泣ける写真、あえて載せさせて下さい。(円山店2枚、西野店2枚) 海外買付、年1回を年2〜3回に増やしたい!と店舗を増やしたら逆に1回も行けなくなり、そのうちパスポートも失効、家も引き払い、車も失った。笑 諦めかけていましたが、絶対できるから!と励まされ、今年に入りパスポートをゲット、来月チケット買って、国際免許申請して、秋にアメリカ買付いってきます!!! 過去には日本の老舗の喫茶店とフランスやアメリカに行ってカフェの文化を学びました。 カフェとは人が集まる場所。それには惹きつける魅力ある店にしなければならない。それには魅力あるスタッフを惹きつける店主でなければならない。日々成長し器の大きな人間、経営者にならなければならない。そこを目指してこれからも頑張ります。 今年2月に毎日来ていた常連さんが亡くなりました。最後、外に出た日、這って3階のうちの店に上ってきて、みんなによろしくと、言った。 亡くなった後、たまたま息子さんと会えて、偲ぶ会を葬儀所ではなくうちの店でやる事になった。それは本当に光栄で、やっと私もカフェの使命を果たせた喜びと悲しみとプレッシャーで震えた。当日30人以上が集まり常連さんがいつも飲んでいたフレンチを皆で飲んだ。↓ 円山店を惜しんで頂いたT様、マンション購入の際、リフォームしてブラウンブックスカフェ円山店を再現した小さな小さなドアをつけた秘密の「ブラウンルーム」という部屋を自宅を工事して作ってくれました。↓ 体阿弥さんが普段撮りためていたデジカメの写真で写真展も開催した↓ 場所は札幌ではなく、あの「アルテピアッツァ美唄」と「小樽文学館」にて。最高の場所でした! 常連さんも円山店も失った訳じゃなくずっと消える事なく心に常に存在しています。 色々ありましたがお客様はもちろん、スタッフ、元スタッフ、仕入先、経営者の先輩&仲間達に本当に感謝!10年ありがとうございます!  そして長々と読んで頂いた方もありがとうございます! うちみたいな小さな店は本当にあっさり簡単に潰れてしまいますので、飽きずに11年目もどうぞよろしくお願いします!!!(^o^) 店主 星川 洋子 photograph by Ryu