ちょっとそんな話。
4プラ店。
最初は2人で来て、古いコーヒーミルが並ぶレジの後ろの棚から
それぞれが気に入ったものを指さしたりしていたカップルがいた。
男の子の方が後日1人でお店に来て
彼女にミルをプレゼントしたいと言う。
黒くて長い髪を編んで後ろできれいにまとめた
かわいらしい彼女の姿を思い出して
リボンはこれがいいですねっ!!と
彼女のイメージに合う
きみどり色に赤と白と紺色の水玉模様のリボンを
かけて渡した。
まだ渡すのは先だから、もしまた2人でここに来ても
黙っててほしいと照れていた。
それから何日かして
まさか、その彼女が1人でお店に来た。
髪をおろしていたのですぐには気がつかなかったけど
あどけない表情と落ち着いた話し方であの時の彼女だとすぐにわかった。
話す内容や様子からプレゼントはまだもらってないと予想がついた。
「彼にコーヒーミルをプレゼントしたい」
よろこんでくれるかな…と彼氏が気に入っていたコーヒーミルをさわって
いろんな角度から見たりしていた。
その様子を見ていて
ブラウンブックスカフェの店員をやれてよかったと思った。
高校時代からの友人のHosikawa店長に
無理やりっ?!とまではいかないけど
あれよあれよと言ってる間に4プラ店を任されることになって
できない事だらけで
そんな自分が情けなかった。
満足がいく接客ができないことにも落ち込んでいた。
そんな時
この幸せな光景に立ち会うことができて
純粋にうれしかった。
明日はクリスマスイブですね。
あのコーヒーミルを2つ並べて笑うあのカップルの姿が目に浮かびますなぁ。
NAKAGAWA
- title
「賢者のおくりもの」とは違うけど - date
2013年12月23日 - category
Brown Books & Vintage まとめ読み