コーヒーコラム "Brown Page"
コーヒーにまつわる日々のコラム、"Brown Page"(ブラウンページ)。
毎年10月1日コーヒーの日には、一冊の茶色い本、"Brown Book"(ブラウンブック)として発行しています。

  • title
    ピザトースト
  • date
    2022年12月12日
  • category
    coffee column

モーニング娘。になりたかった。


センターはゴマキに譲るとして、低身長を武器にミニモニ。の5人目のメンバーに選ばれるところまではイメージがついていた。


幼心にその夢を諦めたのは、いつだったのだろう。思いのほか身長が伸びてしまっていたあの日か、学芸会のヒロインオーディションに落ちたあの日か、はっきりと覚えてはいないけれど。

 
モーニング娘。に憧れた理由の一つである、デビュー曲の「モーニングコーヒー」。曲はもちろん、衣装があまりに魅力的だった。黒のタートルネックのセーターと、赤いタータンチェックのミニスカート。その組み合わせが好きすぎて、当時遊んでいたリカちゃん人形は大体同じ格好をしていた。

月日は流れ、堅実に真っ直ぐ歩いて来たと思った道をいざ振り返ると、山あり谷あり、お酒も誘惑もたくさんありな、うねうねに曲がった道ができていて笑ってしまう。飽き足らず二日酔いで便器を抱え込むような私を見て、もう酒は十分だろう、というお告げなのか、20代も後半にして、コーヒーの美味しさに気づいてしまった。

思い出されるのは、あの曲。晴れてコーヒーが飲めるようになった私の今の小さな夢は、時間が止まったような古い喫茶店で、お気に入りの洋服を着て、モーニングコーヒーを飲むことだ。

1人でも別にいいけれど、曲の中では「モーニングコーヒー飲もうよ、2人で」と歌っているから、そこは忠実にいこう。無理やり向かいに大事な人を座らせて、あつあつのブラックコーヒーを少しずつ飲みながら、なんてことない話をするのだ。あぁでも、せっかくなら朝ごはんも食べたいなぁ…なんてわざとらしく言いながら、焼き立てのピザトーストを頼もう。トマトの香りが食欲を唆るピザソースの上には、こんがりと焼き目がついたたっぷりのチーズ。サラミの旨味、たまねぎとピーマンの苦味が程良く効いていて、どこを食べても美味しくて、ぜいたく。


「コーヒーよりピザトーストが食べたいだけじゃないの?」と向かいから鋭いつっこみが飛んできそうだが、コーヒーとピザトーストと古い喫茶店…相性抜群なのだからしょうがない。



タートルネックのセーターと、タータンチェックのスカート。静かな店内には、ナイフとフォークがお皿に当たって金属音が響く。それすらも心地いいと思う、ゆったりとした時間が流れる。喫茶店の窓から見える出勤中のサラリーマンを横目に、少しの罪悪感と優越感を感じながら、小さく切り分けたトーストを澄ました顔で一口。

 
頭の中では、もし今、モーニング娘。になれるとしたらどうしようかなぁ…なんて、全く意味のないことを心配している。
  

 



BBC staff 渋川
     

クリスマスが近づき、贈り物を考える楽しい時間がやってきました。

コーヒー好きの方に贈りたいもの、いやいや自分が欲しいもの。

クリスマスブレンドなどの豆、コーヒーミルなどの器具、いろいろありますが、手頃で種類も多く、選ぶ楽しみもあるコーヒーカップはいかがでしょうか?

有名メーカーのカップから100均まで、見ているとワクワクしてしまいますね。

コーヒーカップのサイズにも実はいろいろなものがあり、

スタンダードなカップで120〜140cc、

デミタスでその半分、

モーニングで160〜180cc、

さらに大きなものでマグカップが180〜210cc

またカフェオレボウルというものがあり、これはフランスで朝食時にカフェオレを入れ、パンをひたして食べるのに使われています。大きなお椀のような形をしていて、コーヒーはもちろんスープやサラダを入れて使うこともできます。ビンテージなどおしゃれなデザインのものも多く、小物入れや飾りにすることもできます。

またコーヒーカップは、素材も種類が豊富です。

ホーロー、ガラス、ステンレスなどいろいろありますが、中でもよく使われるのが陶器と磁器。

名前は似ていますが、陶器は粘土を原料に1000〜1200度に焼き上げたもので、少し厚みがあり、ザラザラしています。焼いた後の表面は鉄分などによって色がつくので、その土地の焼きものの個性にもなっています。

それに対し磁器は、磁土という鉄分の少ない、白く純粋な粘土に長石や石英を加え、1200〜1500度の高温で焼きあげます。色は白く、触り心地はツルツル。叩くとチンッと澄んだ音がします。

カップの縁の厚さや形でも、コーヒーの味わい方が変わってきます。

陶器のような厚手でざらっとした舌触りのものは苦味を感じやすく、磁器やガラスなどの滑らかなものは酸味や甘みを感じやすくなります。

縁の形で言うと、真っ直ぐのものは、苦味を感じやすい舌の奥に直接流れ込むため、深煎りのコーヒーに向いており、縁の広いものは全体に広がり、酸味を感じやすくなるため浅煎りのコーヒー向きです。好みのコーヒーの味で使い分けることもおすすめです。

ちなみに今年、尊敬する仕事仲間からお揃いだとガラスのマグカップをプレゼントしてもらい、飲むたびにその人のことを思い出しています。

真似をして友人にも、普段は買わないようなクリスマスホリデーのカップを買い、送ってみました。なかなか会えないけれど、それでコーヒーを飲むと、あっちは今何しているかな〜と楽しい気分になります。

贈り方いろいろ、選び方いろいろ。

まだまだ始まったばかりの冬に、お家でホッとできるコーヒーカップはいかがでしょうか。

ブラウンブックスカフェのオンラインショップ

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taiami